第124回市民雑学講座のご案内
演題 : 感覚を鍛えて認知症を予防する
講師:石浦章一氏 東京大学名誉教授 日時:6月22日(日) 14:00~16:00
会場:サンパルネ・コンベンションホール
慶応義塾大学や米ワシントン大学の研究グループは今年3月21日、日本人の過去30年の健康状態を解析し、2015〜21年で最も多い死因は認知症だとする研究成果を発表した。1990年時点では6位だったが、上位を占めていた脳卒中や虚血性心疾患が医療技術の発展や健康意識の高まりなどによって大きく減少し、15年から認知症が1位となっていた。21年の認知症による死亡数は10万人あたり約135人と、イタリア(同約108人)や米国(同約60人)を超え、世界で最も多かった。 研究成果をまとめた論文は国際医学誌「ランセット・パブリック・ヘルス」に掲載された。
認知症は生活習慣の改善で予防が可能であるといわれています。そして脳の老化は外見やその人の行動に現れるとのことです。
今回はアルツハイマー病研究の第一人者であり、「世界一受けたい授業」などのテレビ番組にも出演しておられる石浦章一先生に老化とは何かから始まり、最新のアルツハイマー病の治療薬の話や、心の病気にならないための秘策について解りやすくお話しいただきます。
この講演は、先生が昨年早稲田大学エクステンションセンターで4回に亘って行われた講義内容を2時間に圧縮して実施いたします。
石浦章一講師のプロフィール
東京大学名誉教授、新潟医療福祉大学特任教授。専門は分子認知科学。アルツハイマー研究の第一人者で難病の解明をライフワークに、遺伝性神経疾患の分子細胞生物学研究をおこなっている。
著書に『遺伝子が明かす脳と心のからくり』、『老いを遅らせる薬』、『脳学』、『いつまでも「老いない脳」をつくる10の生活習慣』、『小説みたいに楽しく読める生命科学講義』、『サイエンスライティング超入門』など著書多数。
1950年石川県生まれ。東京大学卒業、同大学院博士課程修了。理学博士。国立精神・神経センター、ハーバード大学医学部、東京大学大学院教授を経て、京都先端科学大学特任教授、同志社大学客員教授。日本生化学会常務理事、日本病態プロテアーゼ学会理事、日本学術会議連携会員などを歴任。
申込は、「お問い合わせフォーム」から黒田宛に6月16日(月)18:00までにお願いします。応募をお待ちしております。
(真泉 順一 記)