臨江閣(りんこうかく)
国の重要文化財:臨江閣は近代和風の木造建築で、全体は本館・別館・茶室から成る、国指定の重要文化財です。
群馬県の迎賓館:本館は明治17年9月、当時の群馬県令・楫取素彦(かとり もとひこ)や市内の有志らの協力と募金により迎賓館として建てられた。また茶室はわびに徹した草庵茶室で、京都の宮大工今井源兵衛によって明治17年11月に完成した。
建物名の「臨江」は「利根川に臨む」の意である。 1893年(明治26年)、近衛師団小機動演習天覧のための行幸の行在所となり明治天皇が宿泊した。
別館:別館は明治43年一府十四県連合共進会の貴賓館として建てられた書院風建築である。 1945年(昭和20年)から1954年(昭和29年)まで前橋市役所庁舎として使われたほか、1981年(昭和56年)まで中央公民館となっていた。 大広間は詩人の萩原朔太郎の結婚式でも使われた。
大河ドラマ「花燃ゆ」の舞台に:2015年(平成27年)のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」最終回で、1884年(明治17年)に群馬県令を辞し前橋を去ることになった楫取素彦とその妻・美和子(吉田松陰の妹でドラマの主役、井上真央主演)の臨江閣での送別会の場面がある。
(写真左から)臨江閣本館 、別館
[参考文献]
・前橋市ホームページ
・Wikipedia「臨江閣」、「花燃ゆ」
(吉田 勝 記)