第89回市民雑学講座が平成27年4月4日に開催されました。
演題 「東村山村誕生から125年 郷土東村山の歴史を語る」
平成27年4月4日 於 サンパルネ・コンベンションホール
講師 大井 芳文氏(東村山郷土研究会会長 元秋津小校長)
東村山は明治22年、当時の5つの村(南秋津 久米川 野口 廻田 大岱)が合併して東村山村としてスタートし、昨年市制50周年と同時に誕生から125年を迎えました。
今回の講演ではまず紙芝居「南秋津村の平和観音」を見せていただきました。物語は第2次世界大戦の終盤の昭和20年4月2日、サイパン島から飛び立ったB29が東村山に飛来し、無差別に爆弾を投下しました。被害は甚大でしたが日本軍も応戦、1機を打ち落としました。搭乗していた米兵11名は全員死亡しましたが、住民は全員を手厚く葬り、その場所に観音像を建てました。今年この場所を訪れた遺族の一人は「戦争という背景があったのに、ここまでしてくれる人がいたことに感動した」と話したそうです。戦後70年、平和を大切にするモニュメントとして、見守り続けたいと思います。
次に講演に移りました、125年の歴史を下記8つの項目に分け場面をスクリーンに映して説明いただきました。
①武蔵野台地に浮かぶ島・狭山丘陵
②旧5村の変遷
③戦争と戦病死者
④寺子屋から学校教育へ
⑤農業・商工業の変遷
⑥交通、鉄道9駅の謎
⑦水、東京のライフラインの元締め・東村山
⑧病院・施設・いのちのゆりかご
講師は20Pに渡る資料を用意され、克明に過去の東村山の姿を映像と説明で語ってくださいました。
参加者は152名、当会の講演会としては最多でした。
この雑学講座の詳細は5月9日発行の東村山稲門会ニュースでご覧ください。
また、ニュースと内容を5月中旬に当ホームページの「稲門会ニュース」欄にカラーで掲載いたします。
(文:當間 昭治 写真:赤荻 洋一)