創立20周年記念企画のウォーキングの会・郷土史の会の合同「鎌倉史跡めぐり」は10月30日に開催されました。今回参加者は28人と過去最高になりました。天候にも恵まれ、高橋さんの実弟さんで元鎌倉ガイド協会会長の高橋健治氏の詳しい説明が加わり、楽しく有意義な1日を過ごすことが出来ました。
円覚寺は、弘安5年(1282年)に蒙古襲来で戦没した多くの霊を敵味方なく弔うことが目的で、8代執権北条時宗によって創建された。夏目漱石や島崎藤村も参禅した境内は、厳粛な雰囲気を今も保っています。(鎌倉五山第二位)
建長寺は、建長5年(1253年)鎌倉幕府五代執権北条時頼が建立した我が国最初の禅寺です。(鎌倉五山一位)。建長寺前の「鉢の木」で精進料理の昼食をとりました。「けんちん汁」は建長寺発祥の料理とのこと。
建長寺住職の高井正俊師は、早稲田大学教育学部卒のお坊さんです。境内を散策中、全く偶然にお会いしてお話を聞くことが出来ました。昨年、東京三多摩支部大会で講演され、ウイットに富んだ話題が印象に残っておりました。
壽福寺は、源頼朝が没した翌年の生治2年(1200年)妻の北条政子が明庵栄西を開山に招いて創建した。境内裏手の墓地には、睦奥宗光、高浜虚子、大仏次郎などの墓があり、さらにその奥のやぐら(鎌倉地方特有の横穴式墓所)には、北条政子と源実朝の墓と伝わる五輪塔がありました。(鎌倉五山三位)
最後に鶴岡八幡宮の境内を散策しました。何時もはもっと混んでいるとのことですが、当日は比較的すいていました。本殿の参拝のあと、流鏑馬が行われる街道や舞殿を見学しました。
源頼家の子で八幡宮の別当を務めていた公暁が、この銀杏の木に隠れて待ち伏せし、源実朝を殺害したという伝説がある。2010年強風のため大銀杏は強風のため根本から倒れた。根本から高さ4メートルまでが、7メートル離れた場所に移植された。(下の写真)
案内役の高橋健治さんを含む、今回参加した人全員の集合写真。鎌倉は坂が多く疲れた人もいたようですが、皆元気に行程をこなすことが出来ました。
(山本岩男 記)