箱根を控えて集中練習(極めて重要な練習)に励む早稲田長距離陣を見に、12月19日、所沢キャンパスへ出掛けて来ました。

この時期、寒風をついて枯れ葉を踏みしめヒタヒタと疾風の如く駆け抜けて行く、選手達の練習風景を見るのが好きで、所沢に時々出掛けます。静寂の中、大地を踏みしめる音と、ハツハツと激しい息遣いの音のみが聞こえる幽玄の世界で、東伏見の野球部や上井草のラグビー部の激しい動きとぶつかり合いの世界とは、ガラリと違う独特の雰囲気が漂うものなので、ついつい引き込まれてしまいます。

この風景こそが、本番当日の箱根路決戦と合わせ、年末年始の冬の風物詩だと私は常々思っているのです。 平主将以下エントリー16名は順調にここ迄来ているようで、後10日余り怪我をせず万全の体調で、箱根本番を迎えて欲しいものです。29日に区間エントリー等最終メンバーーが発表されます、その際に勝負のキーポインやキーマン等々、他校の状況比較も交えてご報告をさせて頂くつもりですが、本日は、箱根駅伝の歴史等の概略を少々お話しておきますので、参考にして頂ければ幸いです。

箱根駅伝2016[1]

 

 

 

 

 

 

 

来春箱根駅伝は、1920年(大正9年)の第1回大会スタート以来、第93回大会となる凄い歴史と感動に彩られた日本最大のスポーツイベントなのです。 故金栗四三は、日本陸上界から世界に羽ばたき活躍するマラソンランナーを輩出する目的から、往路107.5km、復路109.6km、計217.1kmを日本橋~箱根間の極めて厳しい区間に(飛脚制度時代の宿場)、駅伝方式で走らせる事を考案、提唱したのが始まりで、早大、慶大、明大、東京高師(現筑波大)の4校が参加して開始されました。

一躍、関東地方をメインに(関東学生陸上連盟主催の経緯もあり)正月の人気スポーツとなつたが、更に1989年に日テレが全国版としてテレビ中継を開始するに至り、今では、全国津々浦々にまで正月の風物詩として定着する日本の一大イベントになっていることは皆さんご承知のとおりです。

さて、早大は、第1回大会から参加している名門中の名門で、歴代優勝校の中で、中央大の14回に次ぐ2番目の13回の優勝を誇り、今年は2006年以来11年振りの優勝に手の届く有力校となっています。~12回日大、10回日体大、駒沢6回、 更に早大は、3大駅伝(出雲、伊勢路全日本、箱根)制覇を2006年に達成する偉業も成し遂げていて、日本学生陸上界の盟主と言われているのです。

早稲田大学[1]

 

 

 

 

 

 

 

 

ここ数年有力校に遅れを取っていた早稲田は、今年こそ何としても、この93回大会には優勝をして欲しいもので、私事で恐縮なのですが、実家が花の2区の横浜/新子安で、物心つく小さな子供の頃から箱根駅伝を見て育ち、早稲田を応援して来た私には、全早稲田スポーツ応援の原点でもある箱根駅伝での優勝を心から願い応援したいと思っています。

報告者:守屋幸一郎(S41年政経)