2017年ラクビー関東大学対抗戦

早慶戦、早明戦の最終報告

関東大学対抗戦グループの早慶戦(11月23日)・早明戦(12月3日)は、秩父宮ラグビー場で開催されました。両日ともに、素晴らしい秋晴れの中、白熱した試合が展開され、おのずと応援にも力が入りました。 早慶戦は、前半は序盤から慶応ペースで進み、早稲田の2ペナルティゴール(PG)に対し、慶応は2トライ(T)・2ゴール(G)を決め、前半を6:14と慶応リードで終わりました。早稲田もチャンスがあったのですが、ここぞというところでミスが出てしまいました。後半は最初に早稲田が押されながらも1PGを決めましたが、その後、慶応に1T・1Gゴールを決められ、一時は9:21とリードされ、重苦しいムードに包まれました。またこれまで早稲田にはトライがなく、9点のすべてがPGでありました。この点に関しては当初は弱気だと思っていましたが、これが最後の逆転に繫がりました。戦後の批評では早稲田の主将加藤君の冷静な判断であると称えられていました。最終的に5PGをすべてSH斎藤君が決め、これも最後の逆転の大きな要因でありました。 その後も球回しがスームズに行かず中々ゲインできずすっきりしませんでした。ところが、後半25分ごろから早稲田の動きが見違えるようによくなり、28分、32分の怒涛の連続トライで23対21と、昨年同様、僅差の逆転勝利となりました。特に、最後の32分のトライでは、自陣からの球回しに素晴らしいものがありました。このトライはすぐにはトライとは認定されず、主審がラインズマンへの確認のもとで認定されました。あとの懇親会で勝利の美酒に酔ったのは言うまでもありません。

早明戦は試合開始直後に、共に1T・1Gと気勢を上げましたが、明治のトライは、早稲田の甘いパスをカットしたもので、そのまま先制トライを許したのが痛かったです。前半はさらに明治が1T・1G を上げ、7:14で終了しました。追う後半は、6分に連続攻撃から桑山君がインゴールを割るも(12:14)、続く13分、26分に1T、1T・1Gを挙げられ、12:26と点差を広げられました。さらに35分には、1T・1Gを挙げ19:26と迫るも、最後に1PGを挙げられ19対29で負けました。 全般的に、もう少しで追いつくチャンスを活かしきれず、また明治のサインプレーによる素晴らしいパス回しにやられたように思います。さらに明治にとっては慶応に負けており、伝統ある早明戦に勝つという強い意識が前面に出ていたように思います。

その結果、下表に示すように、対抗戦グループの順位は1位7戦全勝の帝京大、2位明大、3位慶大、4位早大、5位筑波大、6位日体大、7位青学大、8位成蹊大となりました。早・慶・明はいずれも5勝2敗なのですが、得失点差で早稲田は4位となりました。春先に比べると確実に力が向上しております。

 来春には、下記逸材がトツプアスリートや推薦入学等で、さらに早実、早高院及び一般入試でラグビー部に戦力として加わり、来年度はより一層の好成績が期待されるに違いないと確信します。従いまして、来年度の皆様の参加を期待しております。

   福岡県代表  東福岡高校(優勝候補筆頭)小林君PR3    大阪府代表  東海大仰星  河瀬君WTB  長田君CTB    神奈川県代表 桐蔭学園   原君フランカー 竹下君CTB    茨城県代表  茗渓学園   堀尾君SO    東京都代表  國學院久我山 遠山君FB 

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  観戦者(両戦共):伊吹、大内、髙橋(正)、富澤、守屋、滝来(京)、滝来(洋)

大内 一男(写真) 富澤 文雄(記)