世話人:黒田 祐司
副島 健
中沢 義則
今年も残すところあとわずか。早いもので稲酔句会の事務局を引き継いでから1年が経ちました。
一平さんや柿黒さんをはじめ多くの同人の方々に支えられ、何とか1年無事に務める事ができました。
高浜虚子に「去年今年貫く棒の如きもの」という有名な句がありますが、この句会の理念を忘れず大切にしながら、来年も和気藹々とした句会となるよう継続して行きたいと思っています。
さて、今回ご紹介するのは10月の第136回稲酔句会で菊田一平さんの最高得点句となった山口泰山さんの句です。人が去っても柿の木は残っている事があり、その木にはかつてそこで生活した人の思い出が宿っているようで真っ赤に熟れた柿も寂しげです。
人の住む気配なき家柿たわわ 泰山
一平評「この地に来てほぼ45年経つ。新興住宅地の第二世代として越してきたが、近年跡継ぎの居ないままに第一世代が町内を離れていくらしく、空き家が目立つようになってきた。庭木は枝を張り、庭草が茂り放題、柿の木はたわわに実をつけている。熟した柿をつつくヒヨドリたちの声がかまびすしい。」
次回の第137回稲酔句会は12月19日(木)を予定しています。(場所は東村山社会福祉センター)
俳句に興味、ご関心のある方は、「お問い合わせフォーム」から、副島(そえじま)までご連絡ください。
(副島 鶴来 記)